埼玉県に本社を構える株式会社サイサンは、現地パートナーと設立した合弁会社「Gas One (Cambodia) Co., Ltd」を通しカンボジアでの事業を始動することが報じられた。
株式会社サイサンは、1945年創業され、ガスエネルギー供給および販売、ミネラルウォーター「Water One」宅配事業、住宅設備機器の販売・設計施工「リフォーム・ワン」等を展開する企業でカンボジアの他に、モンゴル、ベトナム、オーストラリア、インドネシアにもグループ会社を持つ。
合弁会社は6月に設立されており、現地パートナーは同国にてLPガススタンド向けの卸売を行う「Energy Giant & Trading Co., Ltd」創業者のアンディ・レイ氏と報じられている。
事業開始に際し、まずは日系のサービス業や製造業を対象にサービス提供を開始。現地の富裕層向けの高層マンションや住宅街向けの供給も計画しており、3年後をめどに売上高約2億円を目指すとしている。
充填や配送など一部作業については、 共同出資するレイ氏が社長を務めるEGT社に委託する方向という。販売が軌道に乗れば、自前でガスの供給設備などを整備することも検討するとの事。
日本LPガス協会が公開している資料によると、2004年から2014年にかけて日本国内でのLPガス供給量、消費量は右肩下がりの減少傾向にあり2015年(平成27年度)も需要は引き続き減少傾向にあるという。
こういった背景のから、経済成長著しいアジア圏への参入に至ったのではと予想出来るだろう。